香典返しに商品券を贈るのはあり?マナー違反にならないお返しを選ぶために
無事に忌が明けた報告とお礼の気持ちを込めて、香典をくださった方へお届けする返礼品が香典返しです。
香典返しは弔事の一種であることから、何を贈ったら良いのか悩みがちなギフトでもあります。
そんなとき、商品について悩まなくて済むことから候補に挙がるのが「商品券」です。
結婚祝いや出産祝いなど、お祝いごとのシーンで活用される商品券ですが、弔事の香典返しで使っても良いものでしょうか?
このページでは、香典返しにおけるマナーの観点から商品券の活用について解説していきます。
通夜や葬儀などの法事でお心添えをいただいた方へ、感謝の気持ちを伝えるお返しですので、失礼のないように手配していきましょう。
目次
香典返しに商品券を贈るのはOKだが注意が必要
結論から申し上げると、香典返しに商品券を使っても問題ありません。
香典返しには「消え物」と呼ばれる消費してしまえる商品を贈ることがマナーとされますが、商品券も使ってしまえるものです。
消え物という観点でいえば、マナー違反にはあたりません。
しかし、商品券は他の消え物と比較して決定的に異なるポイントがあります。
それは「送った金額が明確に分かる」ということです。
商品券はチケットに金額が表記されています。
チケットではありますが用途としては現金と同じ扱いですので、相手によっては失礼にあたるため注意が必要です。
一般的に、目上の方に対して現金を贈ることはマナー違反とされています。
そのため香典返しのお返しとして、目上の方に商品券を贈ることはやめておいた方が良いでしょう。
また、お返しする相手が年配の方の場合も控えることをおすすめします。
高齢の方はマナーやしきたりを重視するケースが多く、香典返しには「消え物の商品」がふさわしいと認識していることも多いです。
特に親族は身内の中でのマナー違反に厳しいことも多く、配慮が必要となります。
商品券を贈る際はデメリットを理解した上で手配するように心がけましょう。
香典返しに商品券を贈るときのコツ
ここからは商品券を贈る上で押さえておきたいコツを3つご紹介します。
香典返しとして失礼のないよう、しっかりとポイントをチェックしてください。
幅広くどこでも使える商品券を選ぶ
ポイントの1つ目は、商品券の種類です。
商品券にはいろいろな種類があります。
お米券やビール券といった商品指定のチケットや、特定の飲食店のみで使えるチケットなど、使い勝手も様々です。
香典返しで使う場合は、そういった用途の限られたものは避け、幅広い店舗で使える商品券を選ぶのがおすすめ。
具体的には全国百貨店共通券やクレジットカード会社発行のギフトカード、そしてクオカードが該当します。
これらのチケットは全国各地で使用可能なため、もらった側が都合に合わせて活用可能です。
せっかくもらった商品券も、使えなければメリットがありません。
私個人も「商品券をいただいたものの、使用できる店舗が近くになく遠方の家族に譲った」という経験があります。
活用できなかったが故に譲ったわけですが、やはり申し訳ない気持ちになりました。
そのため、相手のことを考え、使用範囲の広い商品券を選ぶと安心です。
少なめの金額を複数枚にして贈る
商品券をもらった際、額面が大きくて使いにくかった経験はありませんか?
例えば1万円の商品券の場合、同額相当の買い物をする機会がなくいつまでも手元に残っている、なんてこともあるのではないでしょうか。
1万円の商品券を贈る場合、1万円券1枚ではなく千円券10枚にした方が、もらった側も使いやすくなります。
特におつりが出ない商品券の場合、この配慮は必須です。
使いやすい金額にして贈ることを心がけてください。
品物と組み合わせて贈る
商品券だけを贈ることに抵抗があれば、品物とセットにして活用するのがおすすめです。
例えば1万円のお返しの場合、5千円分の商品と商品券を一緒に組み合わせましょう。
商品券はどうしても明確に金額が分かってしまうため、お返しに高額な金券をいただくと、たとえ半返しであっても「さらにお返しを…」と発展してしまう可能性がでてきてしまうかもしれません。
香典返しにおいては、相手に気を遣わせないことも大切なマナーとされています。
相手が気持ちよく受け取ってくれるよう、配慮して手配しましょう。
香典返しには品物を贈るのがベスト!人気商品一覧
このように、香典返しにおいて商品券は配慮が必要なアイテムです。
忌明けを迎える四十九日までは遺族にとって法要などで忙しい時期ですので、贈り先によって対応を変えるのは大変な作業でもあります。
より効率良く進めるのであれば、やはり従来通り消え物の商品を選ぶのが無難です。
洗剤
贈り物の定番である洗剤は、どんな世代であっても必要な消耗品です。
食器用洗剤や洗濯用洗剤、石鹸など、種類も豊富に用意されています。
もらった側も困らない品物ですので、迷ったら洗剤を選びましょう。
タオル
日用品であるタオルも贈り物の定番です。
今治産など、ブランド物のタオルを選ぶのがおすすめ。
相手によって好みが違うので、柄物ではなくシンプルなデザインを選択しましょう。
飲み物(ジュース、コーヒー、お茶など)
缶や瓶入りのジュースや、ドリップパックコーヒーの詰め合わせ、茶葉なども消え物の中で人気です。
賞味期限や消費期限が長いことが多いので、もらった側も消費を急がずに済みます。
特に缶ジュースの詰め合わせはお子さんやお孫さんのいる家庭に喜ばれる商品です。
お菓子(ゼリー、クッキーなど)
ゼリーやクッキーなどのお菓子もおすすめです。
特にこの2つは個包装になっている商品が多く、衛生面でも最適といえます。
もし相手がお菓子を食べなくても、個包装タイプなら来客時のお茶菓子としても活用可能です。
お菓子を贈る場合、できるだけ個包装のものを選んでください。
食べ物(梅干し、海苔など)
賞味期限の長い食品もお返しに向いています。
特に梅干しや海苔などは賞味期限が長く、相手に消費を急がせません。
食卓の定番商品でもあるので、贈られて困る…ということも少ない商品です。
なお、最近では受け取った方が自由に選べるカタログギフトなどの商品も好まれています。
品物の選び方やマナー違反にあたる商品については、以下の関連記事でも詳しくご紹介していますので、チェックしてみてください。
【関連記事】香典返しで定番おすすめの品物を紹介!絶対避けるべきタブーな品物も
香典返しにぴったりな五代庵の梅干し
私たち紀州梅専門店五代庵が販売する梅干しは、香典返しの品物として幅広い世代の方にご活用いただいています。
定番の味はもちろん、昔ながらの塩辛い梅干しや、甘めの梅干し、女性や若い世代に親しんでもらえるようなギフトパッケージなど、様々な種類を販売中です。
こちらではグルメな方にも満足いただける、香典返しにおすすめの商品を3つご紹介させていただきます。
HONNOKIMOCHI MIX (ほんのきもち みっくす)
可愛らしいテトラパックに梅干しを1つずつ封入してクラフトボックスに詰め合わせた、梅干しらしからぬ見た目の「HONNOKIMOCHI MIX (ほんのきもち みっくす) 」です。
お味は定番味の紀州五代梅が3粒、旨味たっぷりのこんぷ梅が3粒、鮮やかな見た目のしそ漬梅が2粒、そして塩分強めのしょっぱい白干梅が2粒とバリエーションも豊か。
梅干しの昔ながらのイメージを変えるデザインで、若い世代に人気の商品です。
お手頃価格の品物ですので、商品券に添える香典返しとしてもご活用いただけます。
紀州五代梅 350g(ポリ角)
甘味と塩味、そして酸味のバランスが取れた定番の紀州五代梅を、家庭で使いやすいポリ角容器に詰め入れた商品です。
350gと消費しやすい量なので、贈り物に適しています。
柔らかくてふっくらとした果肉で、じんわりとしみるような甘さが好評です。
香典返し用の包装はもちろん、様々な地域の風習に対応できるよう「志」「満中陰志」「粗供養」などのオリジナル短冊のしを無料でご用意しております。
紀州五代の夢想 10粒
大粒の実に甘みをたっぷりと吸い込んだ紀州五代梅の心と、昆布の旨味が詰まった紀州五代の夢。
それぞれを丁寧に個包装し木箱に詰め合わせたのが紀州五代の夢想です。
上品な木箱入りでギフトに最適な上、個包装で消費がしやすいのも嬉しいポイント。
特別感あふれるパッケージで好評をいただいています。
香典返しに商品券を贈る際は相手に失礼にならないようにすること
香典返しを選ぶ機会は、頻繁に訪れるわけではありません。
誰しもあまり経験のないことではありますが、だからといっておざなりにせず、相手に対して失礼のないように進めることが大切です。
遺族にとって一区切りとなる忌明けに、五代庵の梅干しがお力添えできれば幸いです。
専門店こだわりの梅干しをぜひご利用ください。