簡単!梅干し作りでザルがない時でも代用できる干し方

梅干しを作り方を調べた際に道具がないことで諦める方も多いのではないでしょうか?
梅干しを作る際は重石、土用ザルなど”普段使わない道具を用意する必要がある”と記載されている作り方ページが多いため、敷居が高く感じてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、梅干し作りは実は重石とザルがなくても作れるんです!
今回はザルを別の道具で代用した梅干しの作り方をご紹介します。

梅干し

五代庵の梅干し一覧はこちら

家庭用から贈答用まで90種類以上!

五代庵の梅干し一覧はこちら

梅干し・梅酒の作り方、レシピも多数公開中!

五代庵の梅干し一覧はこちら

目次

    なぜ梅干し作りの際に梅干しを干すの?

    なぜ梅干し作りの際に梅干しを干すの?

    梅干しは自分で作る際には干す必要がありますが、その理由を知っていますか?
    理由は複数あります。

    梅干し保存力がアップ

    梅干しを干すのは日光消毒による保存力アップのため。
    太陽の強い熱で直接殺菌することで長持ちする梅干しになります。

    果肉が柔らかくなり優しい味になる

    梅干しの天日干しを行うことで、保存性が向上するだけでなく、果肉に適度なねっとり感が生まれます。
    余分な水分を蒸発させて、皮が適度に固くなり、果肉はねっとりした柔らかいドライプルーンのような、ねっとりとした食感になります。
    また、梅干しに付着した塩が溶け、浸透圧の影響で梅果汁が出て梅の実をやわらかくしてくれる効果もあります。
    これにより風味豊かで香り高い、まろやかな梅干しの味が生まれます。

    色を濃く鮮やかにする

    梅干しが縮むことで身がしまり、色も鮮やかになります。
    ただし紫蘇梅の色の大部分は干した後の保存方法で決まりますのでここではあまり気にしなくても構いません。

    なぜ梅干し作りで干すときはザルを使用するの?

    なぜ梅干し作りで干すときはザルを使用するの?

    梅干しをくっつけずにまんべんなく広げて干すことで、ムラなく美味しい梅干しが出来上がるためです。
    ジップロックや瓶などに入ったままだとムラが出てしまうので、しっかりと揃えたいですね!
    また、干す際に片側だけでなく裏側もまんべんなく干すために、数日干した後にひっくり返して干すことを推奨しているのですが、その際に干した梅の見分けがしやすいメリットもあります。

    ザルがない場合の代用材料

    しかし、土用ザルを置く場所がなかったり、持っていない方もいらっしゃると思います。
    その場合は、以下の2点で代用が出来ます。

    • すだれ
    • 小さめのものなら100円ショップでも店舗によっては置いてある場所もあります。

      しかし広げるスペースがない場合は、以下の干しかごがおすすめ。

    • 干しかご、ハンギングドライネット、干し網
    • 上から吊るせるネット状のかごです。
      梅干し作りの他にも燻製、干し野菜や小型の洗濯物の乾燥などにもご使用頂けます。
      密封できるチャック式のものであれば風で飛ぶ、動物に狙われる心配もありません。
      また縦に長いため、幅のスペースが限られているマンションのベランダ等にもお使いいただけます。
      洗濯物を干す場所に吊り下げましょう。

    ご購入前に直射日光が当たる場所に使えるか、雨が降った時にすぐ取り外し出来るか、梅が転がった時に落ちない形状のものか、などを考慮してお選びください。

    なぜ梅干し作りで梅を3日間連続で干すの?

    前述した効果を感じられるには最低でも隔日ではなく連続で3日間必要となるためです。
    美味しい梅干しが出来上がるまでの我慢です。

    また、天日干しにかかる期間は梅のサイズによって異なり、L・2Lサイズは3日間、3L・4Lサイズでは4日間必要となります。
    しかし、晴天の強さにもよりますので状況を見て調整しましょう。

    梅を干しても大丈夫?雨や曇りの日

    雨が当たると品質が下がってしまうため、雨の日は避けてください。
    事前に天気予報をチェックし、3日間晴天が続く日を見計らって天日干しを行いましょう。

    紫蘇梅干しの作り方概要

    紫蘇梅干しの作り方概要

    作る際はあらかじめ道具を良く洗い、道具を熱湯とアルコールで消毒してから使用しましょう。
    重石を使用しない場合は袋を二重にして中に水を入れたもので代用が出来ます。

    材料を揃える

    以下の全ての材料を用意します。

    • 完熟梅
    • 粗塩
    • 焼酎
    • 赤紫蘇
    • 粗塩
    • 梅酢
    • 保存容器
    • 竹串
    • 重り(重石か、水が入った二重にしたビニール袋)
    • 盆ザルかすだれか干しかご等
    • 布巾
    • 消毒用のアルコール
    • ボウル

    梅干しの簡単な作り方

    以下手順に従って作成します。

    1. 梅を選別して水洗い
    2. ボウルの中で洗いながらヘタは抜いておきます。
      水気があるとカビの原因になるため、洗った後はしっかりと水気をふき取りましょう。
      この時に皮を傷つけないよう注意します。

    3. 下準備として梅に焼酎を吹きかける
    4. 度数の高い焼酎を吹きかけることで消毒の効果があります。
      雑菌を減らすことで漬けた時のカビを防ぎます。

    5. 梅を塩漬けにする
    6. この時に水気がある梅干しを入れるとカビの原因になりますので、くれぐれも注意しましょう。

    7. 梅酢が上がってから保管する
    8. 変化を防ぐため冷暗所で保存します。

    9. 赤紫蘇の下処理を行う
    10. 赤紫蘇を梅の塩漬けに加える
    11. 3日間天日干す
    12. (7-1) 梅を傷つけないように取り出します。
      この時に柔らかい梅の皮が破れやすいので注意しましょう。
      (7-2) 取り出した赤紫蘇は、十分に水気を切ってください。
      (7-3) 梅同士がくっつかないように間隔を空けて盆ザルや干しかご等に並べます。
      (7-4) 同様に、赤紫蘇も1枚ずつ並べてください。
      干した後に梅干しを保存する際に一緒に入れない場合はゆかりとしてもご使用いただけます。
      (7-5) 日が当たる風通しの良い場所に干し、日が落ちる頃にはザルもしくは干しかごごと室内に取り込みます。
      (7-6) 数日干してから梅をひっくり返してまた数日干します。
      ひっくり返すことで太陽にまんべんなく梅干しが当たりムラがなくなります。
      また、この時に梅干しの表面に白い粉が付いていることがありますが、塩なのでご安心ください。
      ひっくり返す際は梅の香りが漂っていて食欲がそそられます。

    13. 梅干しを保存する
    14. 変化を防ぐため冷暗所で保存します。ジップロック以外にもビンやホーロー容器でも保存できますが、金属やプラスチックでできた容器は酸や塩分に弱いため使用は避けてください。

    全体の詳細手順はこちらで確認できます◎

    紀州梅を使って失敗なく作れる簡単な梅干しの作り方

    干す際の注意点

    ザルは金属製ではなく竹を推奨

    炎天下で干すため、金属やプラスチック、ステンレスだと高温になりすぎてしまいます。
    そのため比較的温度変化が少ない竹を使用しましょう。

    干すのに向かない場所:車の上、アスファルト・コンクリート

    梅を干す際は直射日光に加えて「超高温」になりやすい場所は控えましょう。

    また、車の上はもちろん車内もおやめください。
    干している際に梅酢が流れ出るため、金属製が溶ける恐れや布に染み出てしまう可能性があります。

    はちみつ梅干しの作り方概要

    こちらも同じく作る際はあらかじめ道具を良く洗い、道具を熱湯とアルコールで消毒してから使用しましょう。

    材料を揃える

    以下の全ての材料を用意します。
    上記の紫蘇梅干しの材料の赤紫蘇がはちみつに変わり、粗塩と梅酢が氷砂糖に変わります。

    • 完熟梅
    • 粗塩
    • 焼酎
    • はちみつ
    • 氷砂糖
    • 保存用の容器(蓋つきの瓶やジップロックなど)
    • 竹串
    • 重り(重石か、水が入った二重にしたビニール袋)
    • 盆ザルかすだれか干しかご等
    • 布巾
    • 消毒用のアルコール

    はちみつ梅干しの簡単な作り方

    以下手順に従って作成します。
    同じくこちらも重石を使用しない場合は袋を二重にして中に水を入れたもので代用が出来ます。

    1. 梅を下処理する
    2. 梅に塩とはちみつをまぶして漬ける
    3. 梅酢が上がったら氷砂糖を入れる
    4. 3日間天日干し
    5. 梅を一粒ずつざるに並べ、日当たりの良い場所に置き、夕方になったら室内に移します。
      同じく数日経過後に梅をひっくり返して数日さらに干してください。
      天日干しが終わって梅の皮が柔らかくなれば、はちみつ漬けの梅干しは完成です。

      全体の詳細手順はこちらで確認できます◎

      紀州梅を使って失敗なく作れる簡単な梅干しの作り方

      こだわりの製法で作った五代庵の梅干し

      ここまで梅干しの干し方をお伝えしましたが、丹精込めて作るまろやかで美味しい五代庵の梅干しをご紹介します。

      高級梅干しの産地である和歌山県の紀州南高梅のA級品のみを使った、最高品質の梅干しを使用しています。
      皮は薄く果肉は厚く、調味液が種まで染み込んでいるので単純な酸っぱさ・甘さではない、複雑でコクのあるまろやかな梅干しの味を実感して頂けます。

      五代庵では梅干しを干す際はビニールハウス内(高温なことと雨風防ぐ目的)で、3日間天日干ししています。

      途中梅の裏と表をひっくり返しまんべんなく干すことはもちろん、その後も長年の職人の目利きで大きさや品質を選別しています。
      その後は調味液中の漬け込み中に脱塩を行った後、調味液に漬けています。
      漬け込みから漬け上げまで30~40日間かけて数度漬けを繰り返しますので、皮はもちろん、柔らかい果肉隅々まで味が染み込んで種まで美味しい梅干しに仕上げています。

      配送先1件につき、お買上げ金額が6,480円(税込)以上の場合は送料無料でお届けすることが可能ですのでまとめ買いするほどお得です。

      ランキングでも上位に入る人気商品「五代梅」

      五代庵自慢の長期漬込製法により、ほどよい酸味を維持させ、完熟南高梅の美味しさを確保した五代梅です。
      ご自宅でお手軽に楽しんで頂ける150gの小パックと、数人でもお楽しみいただける550gサイズです。
      食べきりやすいお手頃サイズなのでおにぎりやお弁当のおかずやそのまま食べるだけでなく、料理に使っても美味しく味わっていただけます。

      紀州五代梅 丸カップ 150g 包装熨斗不可
      紀州五代梅 丸カップ 150g 包装熨斗不可

      ¥1,058(税込)

      この商品を詳しく見る

      この商品を詳しく見る


      紀州五代梅 550g(ポリ角)
      紀州五代梅 550g(ポリ角)

      ¥3,240(税込)

      この商品を詳しく見る

      この商品を詳しく見る

      甘めの「はちみつ梅うす塩味」

      はちみつ梅うす塩味の特徴は、五代梅(はちみつ梅)、しそ漬け梅、昆布梅、昔ながらの白干し梅の中で一番塩分が少ない梅干しです。
      本みりんを使用することで複雑で幅の広い上品な甘味だけでなく、コクや旨味やうまみの元である有機酸を生み出します。

      はちみつ梅うす塩味 550g(ポリ角)
      はちみつ梅うす塩味 550g(ポリ角)

      ¥3,240(税込)

      この商品を詳しく見る

      この商品を詳しく見る

      ご飯にぴったりな「しそ漬梅干し」

      しその香りが爽やかな梅干しです。

      しその風味を際立たせるため、梅干の酸味は残したまま、甘さと塩辛さを控えました。
      食欲がない日でもご飯が進みやすくなります。

      しそ漬け梅干し 150g丸カップ
      しそ漬け梅干し 150g丸カップ

      ¥1,058(税込)

      この商品を詳しく見る

      この商品を詳しく見る

      昔ながらの製法「白干梅干し」

      調味液につけていないシンプルな酸っぱい梅干しです。
      カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルが一番含まれているため、夏バテ防止には最もおすすめです。
      650gポリ角でたっぷりお楽しみいただけます。

      白干梅干し 650gポリ角
      白干梅干し 650gポリ角

      ¥3,240(税込)

      この商品を詳しく見る

      この商品を詳しく見る

      豆知識:梅干し作りの土用干しとは?

      豆知識:梅干し作りの土用干しとは?

      ここで豆知識。土用干しの由来をおさらいしましょう。
      土用とは、季節の変わり目である立春、立夏、立秋、立冬前の18日間(または19日間)のことを指します。一般的には夏の土用の時期に行われることが多いため、夏の風習のひとつとも言われています。
      夏に行う理由は7月20日頃~8月7日頃までの土用の時期が、梅雨明け後ということもあり、湿度が高く一番晴れの天候が続きやすいことが理由です。また空気も乾燥しているので梅干しを土用干しするのに最適と言われています。

      土用干しの「土用」の由来

      由来としては陰陽五行説では、万物の根源を「木火土金水」と考えています。
      この5つを四季に当てはめると、春は草木が芽吹くので「木」、夏は暑いので「火」、秋は収穫の時期なので「金」、冬は寒いので「水」となります。しかしこの中で「土」がありません。
      そこで、それぞれの四季が始まる前の約18日間、1年で合計約72日間を「土」の時期にしていると伝えられています。

      梅干し以外にも土用干しをする?

      江戸時代の頃は田んぼを干す、現代では梅干しの他に衣類や本を干すこともあります(虫干し)。
      衣類や本を虫干しをする時はできるだけ湿度の低いカラッとしている日を選ぶ以外に、布が傷まないように直射日光には当てずに日陰で干します。

      また土用干しは春から夏の変わり目ということもあり体調変化が激しい時期でもあります。精をつけるために丑の日にうなぎを食べたり、体調を整えながら夏本番に向けて準備をする意味合いもあります。

      梅干しの干し方のまとめ

      ここまでいかがでしたか?
      上記はあくまで一例となります。
      また新梅や青梅でも固さや味が変わりますので、是非ご自身で作りやすいようにアレンジを加えて自分好みの梅干しを作ってみてください。

      6月7月は梅雨も明けるか明けないか微妙な時期なので、不安定な気候を見計らっていつ干すか迷う時も多くあり大変かもしれません。
      でも手作りで作る梅干しの味はまた違った美味しさがあるので是非チャレンジしてみてくださいね。
      五代庵の梅干しと食べ比べると、よりそれぞれの美味しさを実感出来ますよ。

      五代庵では梅干しを使ったレシピ情報ページもご紹介していますので是非ご覧ください。
      一覧で写真とともにレシピをご紹介しているので毎日の料理レパートリーも増えますね。
      さっぱりとした味わいから少しの料理のアクセントになる使い方まで幅広くご紹介しております。

      五代庵の料理レシピページ