砂糖なしの梅酒を作ってみよう!おすすめのレシピや代用できる甘味料を紹介

強い甘みと梅の酸味が魅力の梅酒。
日本酒や焼酎と同様に、身近で幅広い世代から親しまれている定番のお酒です。
梅酒は比較的簡単に手作りできるため、毎年仕込んでいるご家庭も少なくありません。
たっぷりの氷砂糖を使って作りあげるのが梅酒作りの基本です。
しかし、梅酒作りをしていると気になるのが砂糖の量ではないかと思います。

「美味しい梅酒に必要とはいえ、甘くない梅酒が飲みたい」
「甘みが強いのはよいが、糖質が気になる」

そんな人は、砂糖なしで作る梅酒を試してみてはいかがでしょうか?
今回は砂糖なしで作る甘みゼロの梅酒と、砂糖の代わりに代用品で作る梅酒の作り方について、詳しくご紹介します。

梅酒

五代庵の梅酒一覧はこちら

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目次

    梅酒は砂糖なしだとどうなる?

    梅酒は砂糖なしだとどうなる?

    まずはご家庭で作る基本の梅酒に必要な材料を確認していきましょう。

    材料

    • 梅(青梅、完熟梅等)…1kg
    • 砂糖(氷砂糖等)…500g~1kg(お好みで調整)
    • アルコール(ホワイトリカー等)…1.8L(一升)

    このように、梅の半量~同量の砂糖が必要です。
    作り方も簡単で、材料を容器にすべて入れ、キッチン下等の冷暗所で寝かせれば完成。
    もちろん梅の下処理や瓶等容器の消毒は別に必要ですが、レシピ自体はとてもシンプルです。

    「好みで砂糖の調整ができるなら、単純に入れなければ砂糖なしの梅酒ができるのでは?」
    そう思う人もいらっしゃると思います。
    しかし砂糖は、美味しい梅酒作りにとって欠かせない力を持つ調味料で、単純にゼロにしてしまうと失敗してしまうこともありえるのです。

    砂糖の役割って?

    梅酒作りにおける砂糖の役割は「浸透圧を利用して梅エキスをアルコールに移すこと」です。
    梅から梅エキスが抽出され、アルコールに移ることで梅酒ができあがります。

    浸透圧とは「異なる2つの物質間で濃度を均一に保とうとする力」です。
    梅酒作りでは、梅の実とアルコール間で浸透圧を起こし、梅エキスを移動させる必要があります。
    梅の実とアルコールでは梅の実の方が濃度が高いためアルコールを吸収するのですが、均一濃度になるとそれ以上浸透圧が働かず、梅のエキスがうまく排出されません。
    そこで役に立つのが砂糖の力。
    アルコールの中に砂糖が少しずつ溶けていくことで、アルコールの濃度が梅の実よりもゆっくりと上昇し、今度は梅の実の中からエキスを含んだアルコールが浸透圧の作用で戻ってくるのです。

    うまく浸透圧を起こし、梅エキスを移動させるために重要な砂糖。
    この砂糖がないとエキスがうまく移らず、アルコール臭が強かったり、梅の酸味や苦みだけが強く出たりと、思うような梅酒に仕上がらない可能性が高くなってしまう訳です。

    梅酒を砂糖なしで作りたい場合に押さえるポイント

    梅酒を砂糖なしで作りたい場合に押さえるポイント

    砂糖不使用で梅酒を作るには、いくつかコツが必要です。
    ここからは押さえてほしいポイントをご紹介します。

    アルコール度数の高いベースで作る

    ポイント1つ目は「度数が40度以上のアルコールを使う」です。
    梅酒作りでよく使われるホワイトリカーは平均35度ほどですが、砂糖なしの梅酒を作るのには向いていません。

    梅酒は製造過程で水分が増え、アルコール度数が薄まります。
    通常、アルコール度数が下がっても砂糖を入れることで殺菌作用を保ち、カビを防いでいますが、砂糖なしの場合そうはいきません。
    カビや腐敗から梅酒を守るために、アルコール度数の高いものを使用しましょう。

    梅をいちど冷凍させてから作る

    次のポイントは「梅を生のまま使わず、冷凍加工してから使う」です。
    砂糖がないと梅のエキスが排出されにくいので、一度冷凍庫で保存して細胞を壊します。
    壊れた細胞はエキスが出やすくなるので、砂糖なしの梅酒でも十分にエキスを移すことができるという訳です。

    砂糖以外の甘味料で代用して作る

    上の2つは「甘くない梅酒」を作るためのポイントでした。
    こちらは「甘いけれど糖質ゼロの梅酒」を作る上でのポイントです。

    最近、店頭でよく目にする「糖質オフ」の文字。
    健康のために意識している人も多いのではないでしょうか?
    手作り梅酒で糖質オフしたいなら、甘味料で代用してみましょう。
    砂糖と同程度の甘みを持つ甘味料なら、分量も通常レシピ通りでOK。
    甘味料はいくつか種類がありますので、一度店頭でチェックしてみてください。

    砂糖なしで作る梅酒おすすめレシピ

    砂糖なしで作る梅酒おすすめレシピ

    ここからは砂糖不使用梅酒におすすめのレシピを4つご紹介します。
    梅とアルコールの比率は、砂糖使用時と同じ1kg:1.8L。
    お好みの味に合わせて、アルコールを選択してみてください。

    ジン梅酒

    無色透明で、植物のような爽やかな香りが特徴的なジン。
    ジントニック等のカクテルでよく使われますが、梅酒作りにも向いています。
    できあがったジン梅酒はロックでも美味しいですが、ソーダ割りにすると香りがよく引き立つのでおすすめです。

    ウォッカ梅酒

    極寒のロシアで広く楽しまれているウォッカ。
    こちらも無色透明で、ジンと比較するとクセがなくすっきりとした飲み口が特徴です。
    梅の香りをしっかりと感じられる梅酒に仕上がりますので、ぜひストレースやロックでお召しあがりください。

    ブランデー梅酒

    フルーティーで芳醇な香りが楽しめるブランデー。
    元々色味の濃いお酒なので、しっかりと色づいた梅酒に仕上がります。
    上の2つに比べると、ブランデーは甘みを持ったアルコールです。
    砂糖とは違う芳醇な甘さを楽しみたい方は、ぜひお試しください。
    お湯割りにするとより香りが引き立ちます。

    泡盛梅酒

    沖縄の伝統的なお酒、泡盛。
    そのまま飲むイメージが強いですが、実は梅酒作りにもぴったりです。
    お米を原料としたお酒ですので、コク深くまろやかな甘みを楽しみたい方におすすめです。

    泡盛を使用する際、注意してほしいのがアルコール度数。
    実は泡盛の平均度数は30度ほどです。
    砂糖なし梅酒に利用する場合は、40度以上の度数表示がある泡盛を使用しましょう。

    砂糖なしでも甘く作れる梅酒レシピ

    砂糖なしでも甘く作れる梅酒レシピ

    甘い梅酒が飲みたいけれど、糖質が気になる…。
    そんな人には、砂糖以外の代用品を使ったレシピがおすすめです。

    はちみつ梅酒

    砂糖の代わりにはちみつを使った梅酒です。
    砂糖よりも甘みが強く濃厚なので、梅1kgに対し500~700gくらいで漬けるのがおすすめ。
    溶けにくいので時々振ってあげると、しっかりとエキスが出てきます。
    砂糖に比べまろやかな味わいをお楽しみただける梅酒です。

    ラカント梅酒

    人工甘味料のラカントは、砂糖と同じ甘みを持ちながら糖質オフが可能です。
    もちろんラカントにも糖質は含まれていますが、注目すべきはその性質。
    ラカントの糖質は体に吸収されない成分のため体外に排出されます。
    分量は砂糖と同じでOK。
    糖質オフを意識している方におすすめの梅酒です。

    カロリーを抑えて梅酒を飲みたい場合には

    カロリーを抑えて梅酒を飲みたい場合には

    梅酒は100mlあたり156.1kcalのお酒です。
    ビールが39.9kcal、ワインが72.9kcalなのでカロリーは比較的高め。
    なるべく低カロリーにして楽しみたいなら、割りもので割って飲んではいかがでしょうか?

    ジュース等の高カロリーな飲み物で割ってしまうのはNGです。
    水やお湯、無糖炭酸水のような、低カロリーの飲み物でいただきましょう。
    意外なところでは紅茶もおすすめ。
    おしゃれなカクテル風となり、いつもと違った梅酒が楽しめます。

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    五代庵ではさまざまな梅酒を取り扱っています

    五代庵ではさまざまな梅酒を取り扱っています

    砂糖なしの梅酒は少々コツがいりますが、ポイントさえ押さえておけばご自宅でお作りいただけます。
    甘みがない梅酒をお探しの人は、時間はかかりますがぜひ自家製梅酒にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

    五代庵では現在、砂糖不使用の梅酒販売は行っておりません。
    砂糖は含まれていますが、深いコクが楽しめるブランデー梅酒や、フルーツの甘みをお楽しみいただける果実酒等をご用意しております。
    興味をお持ちいただけましたら、以下の公式リンクよりぜひ商品一覧ページをご覧ください。

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