もしかして腐ってる?梅干しが腐る原因・見分け方・保存方法をご紹介
健康志向の方が増えたことで、再び注目されている梅干し。
そんな梅干しは、長期保存ができる食品として知られていますね。
しかし実は、すべての梅干しに当てはまる話ではないことをご存知でしょうか。
梅干しの塩分濃度や保存状態によって、梅干しは腐ってしまうことがあります。
梅干しが腐る原因や、食べてしまった時にはどうしたら良いのか。
腐っている梅干しの見分け方や、正しい保存方法などの情報を交えて解説します。
目次
梅干しが腐る原因
長期保存ができる保存食として、古くから知られている梅干し。
梅干しの保存が効く理由は、多くの塩を使って漬けると梅の中の水分が抜けるから。
水分が抜けると雑菌が繁殖しにくくなり、保存が効くという仕組みです。
しかし条件によっては、思いがけず梅干しが腐ってしまう可能性があります。
では、どのような条件だと梅干しは腐ってしまうのか。
また梅干しを腐らせないためにはどうしたら良いのか。
これらの疑問にお答えしながら、知っておきたい情報も合わせてご説明します。
塩分濃度が低い
梅干しの防腐作用を高めるためには、梅干しを塩漬けする時の塩分濃度が大切。
一般的に梅干しは、塩分濃度20%以上あれば腐りにくいとされています。
ご家庭で梅干し作りを行うのが一般的だった頃は、塩分濃度が20%以上ある梅干しが主流でした。
しかし最近では、昔ながらの塩辛い梅干しが苦手な人も見られるようになりました。
そのため、スーパーなどでは塩分濃度が10%以下の減塩梅干しも販売されています。
また、はちみつなどで調味した、食べやすい梅干し商品も販売されていますね。
このように塩分濃度が低い梅干しや、調味され甘く仕上げた梅干しは要注意。
塩分濃度が低い分、塩の防腐作用も低い可能性があるのです。
昔ながらの梅干しが塩辛いのは、保存を効かせて長く美味しく食べるため。
実はあの塩辛さには、しっかりと意味があったのですね。
シソと一緒に漬けられていない
昔ながらの梅干し作りに使われるシソが、抗菌作用がある食材なのをご存知でしょうか。
シソにはペリルアルデヒドという、梅干しの腐敗を防ぐ効果が期待できる成分が含まれています。
ただ近年では、シソと一緒に塩漬けしていない梅干しも多くありますね。
塩分濃度が低い梅干しや、塩漬けの際にシソを使用していない梅干し。
あなたがこのような梅干しを購入する際には、長期保存には向かない梅干しであることを覚えておきましょう。
保存状態が良くない
梅干しを腐らせないためには、保存状態も大切です。
殺菌処理をした密閉容器を使用しなかったり、高温多湿な場所で保存しなかったりすると、梅干しは腐ってしまいます。
昔ながらの作り方で塩分濃度が高い梅干し以外は、基本的に冷蔵庫での保存がおすすめです。
梅干しを冷蔵庫に入れて保存しても腐るの?
冷蔵庫での保存が薦められている、塩分濃度が低い梅干しや調味された梅干し。
そのような梅干しを冷蔵庫に入れて保存した場合でも、腐ることはあります。
はちみつなどで調味された梅干しの賞味期限の目安は、最大でも6ヶ月ほど。
調味されて食べやすくなっている一方で、保存期間は少なめです。
さらに健康志向の高まりなどから、最近では塩分が抑えられた梅干しが多数販売されています。
商品によって塩分濃度や材料などが違うこともあり、それぞれ食べられる期間が異なります。
特に市販の梅干しを購入する際は、あらかじめしっかりと賞味期限を確認するのが大切。
そして賞味期限切れになる前に食べ切るようにしましょう。
腐っている梅干しの見分け方
腐っている梅干しの見分け方は、いきなり聞かれても難しいですよね。
見た目に変化があると、こんな状態で食べても大丈夫かと不安になります。
いつもと違う感じに気付いたら、その梅干しは腐っているかもしれません。
これは何だろう?と疑問に感じる部分がある物や、賞味期限が過ぎている物は要注意。
それでは心配なく梅干しを楽しむために、腐っている梅干しの見分け方をご紹介します。
この記事を参考にして、少しでも当てはまる場合には、食べるのをやめましょう。
表面に白いカビが生えている
梅干しの表面をチェックして、白くなっているところがあれば要注意。
粒状であれば塩のこともありますが、繊維状のものが見える場合は白カビが生えている可能性があります。
高温多湿な場所に置くなど、保存状態が悪いと生える白カビ。
白カビが生えてしまった梅干しは食べられないので、ご注意ください。
変色している
梅干しの色も確認しましょう。
もし茶色や黒に変色していたら、腐食が進んでいる可能性があります。
色は見た目で判断できるので、食べる前に観察してみると良いでしょう。
においに変化がある
梅干しのにおいに変化がないかもチェックしましょう。
梅干し本来の酸っぱいにおいと違う、腐敗したような臭いにおいがしていたら注意が必要。
その梅干しはすでに腐っている可能性があります。
少しでもにおいに不安を感じたら、その梅干しは食べないようにしましょう。
形が崩れやすい
梅干しの形も注目したいポイントです。
箸で梅干しを持った時、すぐに形が崩れてしまう場合は危険信号。
とろりとした触感や、糸を引く感じがある場合も同じです。
これらの状態は梅干しが腐っている証拠なので、もちろん食べることはできません。
味に変化がある
もともとの梅干しにある味以外に、苦みを感じる時も要注意。
見た目では大丈夫そうに見えても、食べてから違和感に気づくこともあります。
段々と味の変化を感じ始めたら、腐り始めている可能性があるので注意しましょう。
腐った梅干しを誤って食べてしまったら?
腐った梅干しを食べてしまうと、体に異常が出る可能性があります。
また食中毒を起こしてしまう可能性もあり危険です。
時にはお腹を壊したり、体にしびれを感じたり、嘔吐したりする場合もあります。
そのような場合は症状に応じて、医師の診断を仰ぎましょう。
もったいないからと言って、腐った梅干しを食べて体を壊すようなことはあってはいけません。
保存期間が長めの梅干しを食べる前には、状態を必ず確認するようにしましょう。
梅干しを腐りにくくする保存方法
ひとくちに梅干しと言っても、作り方や塩分濃度、使用している調味料などは様々です。
市販の梅干しの保存には、商品の賞味期限や指定された保存方法を守るようにしましょう。
今回は、保存期間に影響する塩分濃度の高低に注目して、梅干しを腐りにくくする方法をご説明します。
殺菌済みの密閉容器で保存
梅干しの保存には、殺菌処理をした密閉容器を使用しましょう。
容器に殺菌処理を行う理由は、腐敗の原因となる菌を防ぐため。
密閉容器を使う理由は、乾燥を防ぐためです。
また梅干しを取り出す時には清潔な箸などを使うようにして、できるだけ雑菌の繁殖を防ぎましょう。
塩分濃度20%以上の梅干しは冷暗所で保存
昔ながらの作り方で作られた梅干しは、常温保存が可能です。
昔ながらの作り方とは、十分な量の塩を使って梅を漬け、天日干しでしっかりと干した後に熟成させる方法。
この方法では塩分濃度を20%以上に設定して漬けるため、長持ちするといわれています。
梅干しは冷蔵庫が無い時代でも、塩分濃度を高くすることで長期間保存しておくことができました。
常温で保存する場合は高温多湿な場所は避け、冷暗所で保存しましょう。
ただし塩分濃度が高くても、はちみつなどの調味料を入れた場合は冷蔵庫での保存が鉄則です。
塩分濃度の低い梅干しは冷蔵庫で保存
塩分濃度が低い梅干しや、調味料が入っている梅干しは、あまり保存が効きません。
そのため塩分濃度が10%以下の梅干しや、調味された梅干しは、冷蔵庫での保存がおすすめです。
商品によって様々な賞味期限が設けられていますが、できる限り早く食べ切るようにしましょう。
五代庵の白干梅干しの賞味期限は3年
梅干し専門店の五代庵が作る白干梅干しは、紀州産南高梅の中から傷のない梅だけを厳選して使用。
梅には様々な種類がありますが、南高梅は皮が柔らかくて香りが良く、果肉が多いタイプの梅です。
また梅干しの期限が気になる方におすすめしたいのが、長期保存に向いている白干梅干し。
白干梅干しとは、調味料は一切使用せずに塩だけで漬け込んだ梅干しのこと。
五代庵の白干梅干しは塩分濃度が17%から26%と高めで、賞味期限は3年。
昔ながらの製法で作られ、しっかりと梅の酸っぱさを感じられる味わいです。
ただし開封後は賞味期限に関わらず、なるべく早く食べ切るようにしましょう。
それでは五代庵がお届けする、こだわりの白干梅干し商品をご紹介します。
白干梅干し
「白干梅干し」は、小粒サイズの梅干し。
小粒な梅干しで、塩分が気になる方にもおすすめです。
ご飯に乗せたり、お茶漬けやお弁当などに入れたりと大活躍間違いなし。
五代庵の梅干しを試したいけれど、どれがいいか迷ってしまうという方にもおすすめの商品です。
梅干しは開封したら賞味期限に限らず早く食べきりましょう
長期保存に向いた食品で、腐りにくい印象がある梅干し。
しかし梅干しは商品によって塩分濃度や漬け方などが違うため、賞味期限もさまざまです。
また近年では、色々な味わいの梅干しが購入できます。
昔ながらの塩辛くて酸っぱい梅干しや、はちみつなどで調味された甘い梅干しなど、好みに合わせて選べるのが楽しいですね。
一般的に日持ちがすると言われているのは、前者の梅干しです。
後者も、商品に記載されている保存方法をしっかりと守れば、腐りにくくなります。
実際にどの程度日持ちするかは商品によってまちまちなので、しっかりと表示をご確認ください。
とはいえ、いずれの梅干しも食品であることには変わりありません。
開封したら、賞味期限内であっても早めに食べきることをおすすめします。
せっかくの梅干しを長く楽しめるよう、腐らせないための要点を抑えた本記事もぜひ参考にしてみてくださいね。
梅干し専門店の五代庵では、厳選した梅を使用し独自製法で漬けたこだわりの梅干しを沢山ご用意しています。
今回ご紹介した白干梅干しはもちろん、シソと一緒に漬けた梅干しや、はちみつ梅干しなど種類も豊富です。
その他、梅干しのギフトやお菓子、こだわりの梅酒などもございます。
ぜひ一度、各種商品一覧をご覧ください。