お中元のお返しやお礼状の書き方について|マナーや例文を紹介
夏の定番ギフト・お中元。
表書きに「お中元」と書かれた箱の中に、そうめんやジュース、ゼリー等のスイーツ、カタログギフトといったお馴染みの商品が入っていると、夏の訪れを強く感じるものです。
ギフトを開ける時のワクワクする気持ちは何度味わっても嬉しいものですが、いただいた後にはお礼状を贈るのが基本的なマナーということをご存じですか?
今回は、お中元が手元に届いたこと、そして感謝の気持ちを伝えるお礼状について、書き方や例文を詳しく解説します。
目次
お中元のお返し、お礼状のマナーとは
お中元のお返しやお礼状には様々なマナーが存在します。
まずはお返し、お礼状を出す意味や、届ける時期・タイミングについて学んでいきましょう。
お中元が届いたことの報告と感謝を伝える
皆さんはお中元をお世話になった相手にどうやって届けますか?
近年ではほとんどのケースで宅配便を利用しているのではないでしょうか。
荷物には追跡番号が付いているとはいえ、発送した側にとっては無事にお中元が届いたかどうか気になるものです。
そこでお中元が届いたときに活用してほしいのがお礼状。
贈り物をしっかり問題なく受け取ったという報告を、お礼状で行うという訳です。
お礼状には贈られてきた品物が届いた報告の他に、感謝の気持ちを丁寧に書き入れます。
直接手渡しで受け取れた場合はその場でお礼を述べることができますが、宅配便の場合はそうはいきません。
お礼状はこのように大切な役割を担っています。
遅くても3日以内にはお礼状を出す
お礼状は荷物の到着報告を兼ねていますので、受け取ってから3日以内を目安にできるだけ早く発送してください。
特に遠方からお中元をいただいた場合は、普通郵便の到着に時間がかかります。
お中元を受け取ったらすぐにお礼状を送る、この作業を忘れないようにしましょう。
お中元のお礼状に書く内容・マナー
ここからはお中元の挨拶状について、書き入れるべき具体的な内容をご紹介します。
お礼状は手書きかつ縦書きが正しい書き方です。
横書きのお礼状はカジュアルな印象を与えるため要注意。
特に取引先の会社宛や目上の方へのお礼状は、縦書きにすることを忘れないようにしましょう。
友人や職場の同僚等の親しい間柄であれば横書きでもOKです。
頭語
頭語は結語とセットで使うもので、一般的にはかしこまった文書で必須とされています。
言葉で交わす挨拶でいうところの「こんにちは」の代わりです。
代表的な頭語は「拝啓」「謹啓(きんけい)」「前略」等。
様々な頭語がありますが、頭語と結語は組み合わせが決まっています。
決まった単語同士でしか使用できませんので、事前に必ず確認しましょう。
時候の挨拶
続いて書き入れるのは時候の挨拶です。
時候の挨拶は「こんにちは」等のいつでも使える挨拶ではなく、「季節を感じさせる」挨拶のこと。
お中元の時期であれば、暑さを感じさせる言葉を書き入れましょう。
相手の健康・安否を尋ねる
次は相手のことを気遣う文章を書き入れましょう。
よく見る文章としては「ますますご清祥のことと存じます」「いかがお過ごしでしょうか」等が挙げられます。
「清祥」には相手が元気で幸せに暮らしていること、そしてそれを祈っていること、という意味が込められているのです。
他にも「隆盛」「清栄」等が活用できます。
お中元をいただいたことへの感謝
一通り挨拶を述べ終わったら、お中元の受け取り報告とお礼を書き入れましょう。
この部分には決まりはありませんので、自由に文章を作ってください。
好物をもらったならおいしくいただいた等のお礼、家族向けの品物をもらったなら家族でさっそくいただいた等、いただいたものに対する具体的なお礼が入るとより良い文章になります。
合わせて普段からお世話になっていることへのお礼も書き入れておきましょう。
相手への気遣い(健康・息災など)
続いては相手の健康や息災(そくさい)を祈る言葉を加えます。
息災とは「災いなく元気でいること」という意味です。
よく使われる文章としては「くれぐれもご自愛ください」「ますますのご発展をお祈り申し上げます」等が挙げられます。
その後、取り急ぎ手紙でご報告させていただく旨を書き入れましょう。
結語
ここまで書き終えたら、結語で文章を締めくくります。
頭語が「拝啓」なら「敬具」「拝具」、「謹啓」なら「謹言」「謹白」、「前略」なら「早々」を使いましょう。
日付・差出人名
最後に文章を書いた日付と自分の氏名を書き入れます。
日付は西暦・和暦(元号)どちらで記入してもOKです。
正式文書では和暦が用いられることが多いので、悩んだら和暦で記入しましょう。
会社宛にいただいたお中元であれば、氏名の前に会社名も必要です。
また、夫宛に届いたお中元に妻がお礼状を代筆する場合は、差出人に夫の名前を書き、その左下に「内」と書き添えると良いでしょう。
お中元のお返し・お礼状の例文
上記でご紹介したルールを使って、実際に文章を書いてみましょう。
ここでは守るべきポイントを抑えた個人向け・ビジネス向けのお礼状文例をご紹介します。
ぜひ知識として参考にしてください。
【文例】個人向けお礼状
拝啓
連日厳しい暑さが続いておりますが、皆様におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、この度は心のこもったお中元の品をいただき、心より御礼申し上げます。
家族も大変喜び、早速全員で頂戴いたしました。
いつもながらのお心遣いに深く感謝申し上げます。
まだまだ暑い日が続きますので、どうぞご自愛ください。
まずは書面にてお礼のご挨拶とさせていただきます。
敬具
令和○○年○月○日
氏名
【文例】会社向けお礼状
謹啓
盛夏の候、貴社におかれましては益々ご清栄のことと存じます。
平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、この度は結構なお品をお送り頂きまして誠にありがとうございます。
ご芳志誠にありがたく、あらためて御礼申し上げます。
貴社の益々のご発展をお祈り申し上げますとともに、今後とも変わらぬご厚誼の程よろしくお願い申し上げます。
略儀ながら書中にて御礼申し上げます。
謹言
令和○○年○月○日
会社名(株式会社○○等)
役職(代表取締役等)・氏名
お中元のお礼にメールやLINEは失礼?
近年では日常的なやり取りに手紙やハガキを使うことが減り、代わりにメールやLINEを使うことが当たり前になりました。
しかしお礼状においてはメールやLINEを使うのはマナー違反です。
特に高齢者や直属の上司等の日頃からお世話になっている目上の方や、ビジネス上のお付き合いがある相手に対しては、必ず封書やハガキを使いましょう。
例外として、相手が親族・知人・友人の中でも親しい間柄であればメールやLINE、電話でお礼を伝えてもOKです。
基本は書面で、場合によってはメールやLINE、電話を使ってと、相手との関係性に応じて連絡方法を使い分けましょう。
お中元のお返しに五代庵の梅干しを
お中元のお礼状は社会人として守っておくべきルール・マナーです。
普段使わない言葉遣いやルール等難しく感じることもあるかもしれませんが、大人のマナーとして正しく対応していきましょう。
五代庵のコラムページでは、お中元に関する記事を他にも公開しています。
お中元をお届けする時期については、こちらの関連記事をご覧ください。
【関連記事】地域ごとに違う!お中元の時期はいつ?基本的なことやお礼についてなど
お中元で人気のギフトについては、こちらのページで詳しくご紹介しています。
【関連記事】お中元ギフトで贈ると喜ばれる人気商品!定番の品物からおすすめまで紹介
お中元に関するマナーについては、以下のページで解説中です。
合わせてご覧ください。
【関連記事】お中元のマナーはこれで解決!贈る時期や相場、贈ってはいけないものについて
ちなみに自分が贈っていない相手からお中元が届いた場合、お礼状は必須ですがお返しの品は必須ではありません。
そうはいってもお礼状だけ、というのは気になるものですよね。
そのような場合は、お返しの品をお贈りするのがおすすめです。
お礼状の他にお返しの品を探すなら、是非五代庵の梅干しギフトをご活用ください。
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